また感情的になってしまった。
冷静でいようと思っていたのに、
気づいたら声が震えていた。
言わなくていいことを言ってしまった。
泣きたくなかったのに、泣いてしまった。
そのあとに来る感覚を、知っている人は多いと思う。
「なんで私はいつもこうなんだろう。」
「もっと大人な対応ができればよかった。」
「感情的になる自分が嫌だ。」
感情が出た直後に、自己嫌悪がやってくる。
この記事は、その自己嫌悪を手放すために書く。
「感情的になること」は、欠点じゃない
最初にはっきり言いたい。
感情的になることは、性格の欠点でも、未熟さの証拠でもない。
感情が動くのは、あなたが何かを大切にしているからだ。
怒りが出るのは、大切にされたいという気持ちがあるから。
悲しみが出るのは、本当はこうあってほしいという願いがあるから。
涙が出るのは、それだけ真剣に向き合っているから。
感情は、自分の内側にある「大切なもの」を教えてくれるサインだ。
それを「感情的になった」と一括りにして責めることは、
自分の大切なものを、自分で否定することになる。
なぜ「感情的な自分」を責めてしまうのか
「感情的になってはいけない」という感覚は、どこから来るのだろう。
多くの場合、それは長年かけて刷り込まれたものだ。
「泣くのは弱い」
「怒るのは大人げない」
「感情的になるのは恥ずかしい」
こういったメッセージを、育ってくる中で受け取り続けた人は多い。
特に日本では、感情をコントロールすることが「大人らしさ」とされやすい。
感情を表に出すことが、「未熟さ」として見られる場面も多い。
そのメッセージを内側に取り込んだ結果、
感情が出るたびに自分で自分を責めるようになる。
でも考えてみてほしい。
感情をコントロールすることと、感情を持つことは、まったく別のことだ。
感情を持つこと自体は、人間として当たり前のことだ。
責める必要は、どこにもない。
感情が「爆発」してしまうとき、何が起きているか
「感情的になりたくないのに、なってしまう」という状態のとき、
多くの場合、そこには一つの共通点がある。
それより前に、感情を我慢し続けていた。
小さな不満を飲み込んで、
「これくらいは言わなくていい」と流し続けて、
「私が我慢すればいい」と積み重ねてきた。
その積み重ねが、ある瞬間に溢れ出す。
感情の「爆発」は、突然起きるのではない。
我慢の積み重ねの末に、限界を超えたときに起きる。
だから「感情的になった瞬間」だけを責めても、根本は変わらない。
大事なのは、小さな感情を、小さなうちに扱うことだ。
感情を責めずに扱う、3つのこと
① 感情に名前をつける
「なんかモヤモヤする」「なんかしんどい」という漠然とした感覚を、
もう少し具体的な言葉にしてみる。
「悲しい」のか「怒っている」のか「不安」なのか「寂しい」のか。
感情に名前がつくと、それは「漠然とした苦しさ」から「向き合える感情」に変わる。
脳科学の研究でも、感情を言語化することで、感情の強度が和らぐことが示されている。
感情を「感じないようにする」のではなく、「言葉にすること」が、感情との上手な付き合い方だ。
② 「感情」と「行動」を分ける
感情が出ることと、その感情をどう行動に移すかは、別のことだ。
怒りを感じることは止められない。
でも、怒りを感じたまま相手を責める言葉を言うかどうかは、選べる。
悲しみを感じることは止められない。
でも、悲しみを感じながら、少し時間を置いてから話すことはできる。
感情そのものを否定するのではなく、
「この感情を、どう扱うか」を少し立ち止まって考える余裕を作ること。
それだけで、感情的な「爆発」はかなり減っていく。
③ 感情が出た後、自己嫌悪に入る前に一呼吸置く
感情が出た直後は、自己嫌悪に入りやすい。
そのタイミングで、こう自分に問いかけてみてほしい。
「私は今、何を大切にしていたから、この感情が出たんだろう。」
感情を責めるのではなく、感情の裏にある「大切にしていたもの」を見る。
それが見えると、自己嫌悪の代わりに
「そうか、私はこれが大事だったんだ」という理解が生まれる。
恋愛の中で感情的になるとき
恋愛の中で感情的になりやすい場面は、特定のパターンがあることが多い。
相手の返信が遅いとき。
大切にされていないと感じたとき。
言いたいことが伝わらないとき。
期待していたことと、現実がズレたとき。
こういう場面で感情が出やすいとしたら、
それはその場面に「自分が大切にしていること」が深く関わっているサインだ。
「なぜこの場面で感情が動くのか」を知ることは、
自分が恋愛に何を求めているかを知ることでもある。
感情は、自分を理解するための地図だ。
「感情的にならない人」が正解じゃない
感情を出さない人が、成熟しているわけではない。
感情を持ちながら、それと上手に付き合える人が、
結果として穏やかで、深い関係を作っていける。
感情を押し込めることと、感情を扱えることは、まったく違う。
感情的になってしまった自分を責めるより、
「またこの感情が出たな。私は何を大切にしていたんだろう」と問いかける習慣が持てたとき、
感情は「コントロールすべき敵」ではなく、
「自分を知るための味方」になる。
最後に
感情的になってしまった自分を責めなくていい。
その感情が出たのは、あなたが何かを真剣に大切にしていたからだ。
責めるより、聴く。
「私は今、何を感じているのか。」
「その感情の裏に、何があるのか。」
そこから始めることが、自分を責めることをやめる、最初の一歩になる。
感情は、自分の内側からのメッセージだ。責める前に、まず聴いてみてほしい。








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